平成23年1月12日で、たろう歯科医院を開業して満6年になりました。最近では開業当初の閑散とした待合室の雰囲気は一変し、常に患者様がいらっしゃるようになりました。これもひとえに足を運んでくださっている皆様方のお陰と日々感謝しております。

ところが、患者様が増える一方で新たな問題が生じてきました。「その日に診てもらえない」「希望の日に予約が取れない」「待ち時間が長い」といった声が聞かれるようになってきたのです。これはなんとか改善しなければと思ってはいるのですが、いかんせん歯科医師が私一人という極小医院ですので、診察できる人数には限りがあります。

私は常日頃「的確な診断」「的確な治療説明」「的確な治療」を心がけながら診療に臨んでいます。痛みの原因はどの歯でその痛みを取り除くにはどういった処置が必要か、それをわかりやすく患者様に説明し実行するーーーとても当たり前のことなのですが、その「的確な」が意外と難しかったりします。誤診や過剰な処置は絶対に避けなければならず、それを無くすにはそれなりの治療時間が必要です。時間が足りないことを理由に適当な処置で済ませたり、痛みの原因が分からずそのまま終わりにしたり、処置を衛生士に任せっきりにしたり、ということは絶対にあってはならないと思っています。

それゆえ、一度の治療に少なくとも20〜30分の時間をとっている今の診療体制では、一日に診ることのできる患者数は決まってきてしまいます。処置内容によっては時間通りにいかない場合もありますし、飛び込みの急患新患の方も当然いらっしゃいます。本当に申し訳ないのですが、診察までの待ち時間や予約の取りにくさをご了承いただきたいのです。

それともうひとつ開業してからわかったことがあります。それは、世の中には治療を必要としている方がまだまだ沢山いらっしゃる、ということです。昨今の歯科業界「一医院あたりの患者数が減ってきている」とか「予防に力を入れないと増患できない」などがいわれてきています。果たしてそれらは現実に則しているのでしょうか?実際には歯科医院が合わずに転々としている方、歯科医院が怖くていけない方、時間が取れずに足を運べない方がまだ多数いらっしゃるのです。治療を必要としている方々が本当に多いのです。

これからの医業は確実に予防の方向に傾いていくでしょう。もちろんそれは不可欠なことですが、本当に歯のことでお悩みの沢山の方々を、治療し悩みを解決することこそが先決なのではと強く思うようになりました。まずは患者様の話を親身に聞くこと。その問題を解決することに全力をそそぐこと。治療をきちんとすること。後戻りなく最後まで確実に治すこと。そのあとで予防をしっかり行うこと。それらを確実に実行して初めて治療と呼べるのではないでしょうか。

私はいつまでも「きちんと治療のできる歯科医師」でありたいと思っています。あの医院に行けば間違いないと言われる歯科医師でありたいと思っています。

たろう歯科医院はこれからも皆様のお悩みを解決すべく日々精進して参ります。これからもたろう歯科医院をよろしくお願い申し上げます。

たろう歯科医院院長  佐々木太朗